METROID FUSION/ メトロイド フュージョン 攻略㉑メインデッキ

ナビ：サムス、君の任務はここまでだ。後は銀河連邦に任せ、我々は間もなく撤退するのだ。
サムス:何の冗談だ？連邦は、Xの増殖の凄まじさや、SA-Xの危険性を、承知の上で言っているのか。
ナビ：連邦はXに、とりわけSA-Xという存在に対し、大いに興味を抱いたようだ、奴に秘められた可能性に。
サムス:いったい何の話だ。心を持たず、ただ破壊的であるだけの生き物に、何の可能性があるというのだ？
ナビ:君が理解する必要はない。連邦は、軍隊をこちらに遣すようだ。君は黙って立ち去ればよい。
サムス:！こんなXだらけの場所に、生身の人間が立ち入ればどういうことになるか、連邦は分かって言っているのか？どういう意図があって、そんなバカげたことをするのだ？目的はいったい何だ？
ナビ:もちろん、SA-Xの捕獲だ。
サムス:・・・それは本気なのか？ 本気で可能だと、思っているのか？
ナビ：厳しいミッションになるだろう。君の協力は得られまいと見た、連邦の苦肉の策だ。
君が必ずSA-Xを、倒そうとすることは分かっていた。だから連邦は、途中から君への支援を絶ったのだ。
「プラズマビーム」のデータも、実は完成していたのだ。だが、SA-Xがダメージをうけるような武器を・・・
君に与えるわけにはいかず、転送を中止したのだ。だが、君は自力でプラズマビームを覚醒させてしまった。
「ディフュージョンミサイル」も、与えたくはなかった。君が過剰にパワーアップするのは、好ましくないからだ。
しかしこれは手違いで、すでに転送されていた。それを君は、見つけ出したのだ。たいしたものだ・・・
サムス:今すぐ、連邦軍派遣を中止するよう、本部へ報せろ。最悪の事態を、起こしてはならない！
ナビ:連邦軍は、たった今出動した。
サムス:ばかな・・・

Xは、寄生した相手の容姿を、知識を、力を貪欲に、そして正確にコピーする。
だが、奴らはけっして「心」をコピーしようとしない。
本能的に、ただその数を増やすことだけを目的とする奴らにとって、それは不要な・・・邪魔なものなのだろう。

Xをここから出してはならない。その存在を許してはならないのだ。
連邦軍が到着する前に、Xたちを全て、葬り去ってしまうのだ。
このステーションの最深部にある自爆装置を起動させれば、それは可能だ。
惑星を吹き飛ばすほどの、破壊力を持つ爆薬は、Xの存在を無に返してくれるだろう。このステーションと・・・・・私を道連れに。

サムス:ハッチを開けろ。
ナビ:連邦軍が到着するまで、君を拘束しろとの命令が、本部から下ったのだ。
サムス:連邦軍は、絶対に立ち入らせてはならない。それを許せばどうなるか、分かるだろう、アダム！
ナビ:・・・アダム？
サムス:・・・・・
ナビ:・・・・・誰の名だ？
サムス:・・・・・私の、仲間の名前だ。
ナビ:アダムはこんな場合、君にどうしろと言うのだ？
サムス:一切迷わず、ステーションの自爆装置を起動しろと、私に命ずるはずだ。
ナビ:アダムは、高みの見物か？安全な場所から、君を見殺しにする指令を下すのか。
サムス:行くべき者が行き、残るべき者が残る、という判断だ。あの時、彼自身がそうしたように・・・
ナビ:その時は、君が残るべき者だったという意味か？未来をサムス・アランに託し・・・
アダムは、自らを犠牲にしたという訳だな。銀河の平和と、君の命を守るために・・・
サムス：・・・・・
ナビ:おろかな考えだ。
サムス:おまえに、そんなことを言われたくない！
ナビ:ここを爆破しようとも、SR388にいる無数のXはそのまま残る。つまり、なんの解決にもならず・・・
今回の連邦の計画にとって邪魔な、サムス・アランという勇敢な戦士が、この宇宙から消え去るだけだ。
そんな簡単なことに、気づくこともなく、君は、自らの命を絶とうとしてる訳だ。
残るべき者の選択を、アダムは誤ったようだな。
サムス:！・・・・・
ナビ:・・・このステーションを、SR388に衝突させれば、Xの根絶は可能だろう。
サムス:？・・・・・
ナビ:今すぐ推進エンジンを、起動し、SR388へ向かえば、連邦軍は追いつけまい。
サムス、最終ミッションだ。君はコントロールブリッジへ向かい、目的地を惑星SR388にセットせよ。
そして激突までの間に、シップに戻り、脱出するのだ。すみやかに行動し、必ず生還せよ。これは命令だ！
異論は無いな？レディー

優秀な司令官、アダム・マルコビッチの頭脳は、その豊富な経験と的確な判断力をかわれ、彼の死後も連邦軍のために、任務を続行していたのだ。
科学者や軍人の頭脳がコンピュータに反映されることが、今日ではさして珍しいことではないと、私は初めて知ったのだった。
そして、そのアダムとの奇妙な再会により、全銀河に及んだであろう、最悪の事態を回避できたことを、今、私は痛感していた。

だが、私とアダムの判断を、銀河連邦はどう受け止めるのだろう。
連邦当局による無謀な、そして明らかに危険な過ちに、彼らはどんな見解を持っているのだろう。
それらを一切省みることも無く、われわれの責任を追求しようとばかり、するのだろうか。
この私の懸念にアダムはこう答えてくれた。

「大丈夫だ。役人連中にも、話の判る人間は必ずいる」と・・・

彼の言葉を聞き、私は思った。人にはそれぞれの立場や事情がある。
そのしがらみによる過ちを繰り返しながら、人の心は、最終的に正しい答えを見い出すに違いない。
そう信じてみよう。アダム自らがそのことを教えてくれたばかりではないかと・・・

ふと、私の脳裏にある疑問が浮かんだ。
このシップは、マニュアル操作でなければ、起動させることはできない。
だが、オメガメトロイドが現れる前に、シップは確かに自力で発進していた。
アダムはいったい、どんなマジックを使ったのだろう？

アダム：何を考えているんだ、レディー。
・・・シップを起動させた方法を、知りたいのか。簡単なことだ、よく考えてみたまえ。
彼らが、手を貸してくれたのだ。