増える弾、迫る壁──空と地の修羅場にて
ステージ4:静かなる混沌、空中要塞地帯
ステージ4の背景は、どこか人工的な幾何学模様が広がっている。地上施設が妙に整然としていて、ただの大地ではなく、何かの巨大基地の上空を飛んでいるような印象を受ける。BGMも少し緊張感を帯び、ゲーム全体の空気が変わってきたことを教えてくれる。
出現する敵も、明らかに攻撃的なものが増えた。今までは単純な直線飛行やホーミングの甘い動きばかりだったが、今ステージからは明らかにこちらを狙ってくる敵弾が多い。敵の編隊が自機の動きに呼応するように交差し、逃げ道を塞ぐ。
特に厄介なのが、巨大な円状の軌道を描いて飛び交う敵。中心に誘導弾を持ち、その内側に入ると複数の弾をばら撒く。中途半端な距離では捌ききれず、逆に密着しすぎると体当たりされるという地獄のような構成。
地上には「P」「B」「L」パネルが依然として点在するが、配置が明らかに意地悪くなっている。左右ループを駆使しないと狙えない場所に置かれていたり、敵の発生ポイントと被っていてうかつに狙うと被弾必至だったり。特に「B」パネルの重要性は増しており、バリア無しで進むのは自殺行為だと実感する。
このステージの後半に入ると、金属パイプのような障害物が密集して現れはじめる。これらは今までどおり接触で即死だが、特定の場所でバリアを発動させて一気に突っ切るのが正攻法。スムーズに通過できると、無双感が味わえる。
そしてロボット変形ポイントも健在。地上に現れる自機の影に重なると、例によって超電磁ロボモードに変身。無敵にはなるものの、ステージ終盤の敵密度ではむしろ変形が仇になる瞬間も多い。変形が解けるタイミングを読んで退避する必要があるのだが、焦って被弾するプレイヤーも多いはず。もちろん私もその一人。
ステージ5:金属の大地、そして四方からの殺意
ステージ5の背景は、もはや大地というより巨大構造物そのもの。足元にはグリッド状の金属床、無数の排熱ダクトのような意匠が広がり、敵の出現ポイントすら読みづらい。
開幕直後から、敵が左右両方から出現する。しかも空中だけでなく地上にも砲台が設置されており、対地・対空の同時処理を強制される。一瞬の油断が死に直結する。地上砲台は連射性能も高く、射角も広い。少しずれると撃たれ、少し早まると体当たり──まさにトラップそのもの。
このステージの要注意ポイントは、「2段配置のパネル」エリア。上下に並んだブロックの間に「P」や「B」が設置されており、下段に潜り込んでAボタンをタイミング良く押す必要がある。が、そこを狙いすましたかのように、敵弾がピンポイントで飛んでくる。ここは経験と集中力の問われる区間だ。
そして後半では、無限に湧く小型飛行体の大群に加え、ボス戦前哨とも言える中型戦闘機が登場する。しかも、こいつが一発では倒せない。左右をうろつきながら弾幕を撒く嫌らしいタイプで、落とすとボーナス点が入るが、無理に狙うとこちらが落とされる。
幸いにも、「B」パネルを2枚キープしていたので、ボス直前でバリアを発動。中型を強引に突破し、次なるボスへ。
ステージ6:暗黒宙域の決戦と、不気味な静けさ
ステージ6。画面は今までと異なる、暗黒の宙域。まるで地表の情報を一切シャットアウトされたかのような暗い背景。音楽も低音が強調された不穏なものに変わり、完全に「戦場の中盤」感が出てくる。
このステージは序盤から驚くほど静か。敵の数も少なく、弾も少ない。「何かがおかしい」と感じた瞬間──いきなり四方から弾幕。今までとは桁違いの攻撃が始まる。要するに、これは罠だった。
敵の構成も変わっており、誘導性の高い弾を放つ飛行体や、こちらの対地攻撃を回避するように動く地上戦車が出現。つまり今までのパターンが通用しない。
加えて、ステージ中盤には「動く地上ブロック」という新ギミックが登場。なんと地面がスクロールに合わせてスライドし、一部パネルが物理的に回避不能になるよう仕組まれている。これを左右ループで戻って再チャレンジするしかない。
ボス戦直前には必ず「B」パネルが配置されている。ここでバリアを張れるかが運命を分ける。
そして現れるのは、第2のメガ・アーガス。見た目は前回と似ているが、攻撃速度も弾の量も数段階上。対地攻撃のタイミングはよりシビアで、中心の発光が高速点滅するようになっている。
バリアを張って突っ込んだ私は運良く数秒で撃破できたが、もし「B」パネルを逃していたらと思うと背筋が凍る。
着陸パートでは、高度調整ラインが複雑化しており、一度のミスで判定が消失する。見事成功すると、前ステージより高いボーナスが得られた。ここでスコア稼ぎに励むか、それともクリアを優先するか……人によってプレイスタイルが分かれるだろう。
第2話まとめ:火力と知恵の総力戦、戦場が牙を剥く
敵の弾幕が本格化、対応力が試される。
地形ギミックとパネル配置の両立が難関。
バリアはボス戦用に温存するべし。
変形ロボは便利ではなく“諸刃の剣”。
スコアボーナスで1UPを狙うのも戦略の一部。
次回は最終話【第3話】。残り3ステージ──圧倒的な敵編隊、そしてエンディングなき終わりへと進んでいきます。お楽しみに!