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MOTHER 3
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第8章 1
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第8章 2
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ヘコキムシのきおく
※超ネタバレです(注意)
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┣トクギ
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奇妙で、おもしろい。そして、せつない
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ヘコキムシのきおく
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ヘコキムシのきおく
| せかいの おわり |
| かつて
「せかい」というものが あった。
このしまの ひとびとが
かんがえている「せかい」とはちがう。
「せかい」は とんでもなく
ひろかったんだ。
「せかい」には
この「ノーウェアとう」の
すなつぶぜんぶ よりも
たくさんの ひとびとが すんでいた。
「せかい」はあるとき
ほろびることになる。
むろん ほろぼしたのは にんげんだ。
いつかは そういうときが くると
だれもが うすうす
そうぞうは していた。
そのときは ほんとうにやってきたのだ。
・・・だから「せかい」は もう ない。
|

| しろいふねに のって |
| 「せかいの おわり」のすこしまえ。
この しまに
「しろいふね」がやってきた。
タツマイリのむらの ひとびとは
みんな そのふねに のっていたのだ。
そう。
「しろいふね」に のりこんでいたのは
「せかい」から ぬけだした
ほんの いちぶの にんげんたちだった。
ふねに のっていた ひとびとは
まだ まえの「せかい」にいるときの
なまえを なのっていた・・・。
「せかい」が ほろびるまえから
「しろいふね」の けいかくは あった。
このノーウェアとう という しまは
「せかい」の いちぶでありながら
とくべつな ばしょだった。
ここだけは
「せかい」が うしなわれても
かならず のこるばしょ だったのだ。
ゆいいつ いきのこれる ばしょ。
このしまに「しろいふね」は
たどりついたのだった。
|

| ドラゴンと マジブシーたち |
| この しまが とくべつなのは
しまと ほぼ おなじ おおきさの
きょだいな ドラゴンがいることだった。
かつて おおむかし
ひとびとと ドラゴンは
ともにいきていた。
しかし いつのまにか
にんげんたちと ドラゴンは
ともにいきることが できなくなった。
そしてドラゴンは
このしまに おおむかしから すんでいる
マジプシーという ひとびとの そせんが
7ほんの ハリをうって
ながいながいあいだ
ねむらせておいたのだ。
いつか ドラゴンのちからが
ほんとうにひつようになるときまで
おこさないように
マジプシーたちは ハリをまもってきた。
ドラゴンは いつかおきるときまで
だいちのちからそのものとして
ひたすらに ねむりつづけたいた。
そして
ちかふかく かくされた ドラゴンの
きょだいな エネルギーのおかげで
このしまは「せかい」のおわりから
まもられたのだった。
|
| すべてをわすれた ひとたち |
| 「しろいふね」にのって
このしまに やってきたひとびとは
ふたたび「せかい」がほろびることを
なによりも おそれた。
「せかい」を ほろぼす げんいんが
これまでの じぶんたちの
いきかたのなかに あったのではないかと
かんがえたのだ。
「しろいふね」のひとびとは
さんざん はなしあった。
ちえを だしあい
しんけんに はなしあった。
そして こういう けつろんにいたった。
すべてのひとは
まえの「せかい」のきおくを
ぜんぶけして
あたらしいルールと やくわりのもとに
いきるということに きまった。
そうだ。
つまりは みんなで かんがえた
りそうてきな「ものがたり」を
みんなが えんじていきていく。
そういう ことになったのだ。
ひとびとは こどものころに あこがれた
そぼくで へいわな むらを ぶたいに
それぞれの じんせいを やりなおす。
「せかい」のきおく・・・
じぶんの もっていたものや
じぶんたちを とりまくルールなど
すべての きおくを けしさって
あたらしく いきなおす。
みんなが じぶんたちの
ふるいきおくを リセットして
あたらしくつくった「ものがたり」と
とりかえる。
そうやってタツマイリというむらが
できたのだよ。
ただきおくの いれかえが
おこなわれたという じじつを
きろくしておく ひつようが あった。
まえの「せかい」のこと すべてと
「しろいふね」のひとびと
ぜんいんの きおくを
しまっておくための そうちが
あの「ハミングバードのタマゴ」と
よばれているもの だったんだ。
おおきな ききが せまったときには
「ドロボー」やくの ウェスと
そのむすこの ダスターの
こうどうが スタートすることに
なっていた。
かれらは オソヘじょうに
かくしておいた
じぶんたちの「しろいふねの ひちびと」の
ひみつを とりもどしにいったろう?
そして もうひとつ
わたしの ことだね。
すべてを しっていながら
ひとりだけ まえの「せかい」の
きおくをのこしている
「とうばん」のような
やくわりの にんげんが
ひつようだった。
わたしだけが
タツマイリという あたらしいむらの
あたらしい「ものがたり」のなかに
やくを もらってない おとこだった。
わたしの つく かねのおとは
みんなの つくりものの きおくを
もどさないための
「あんじ」のやくわりを していたんだ。
わたしの なまえの リダとは
リーダーという いみだ。
いやいや リーダーだからって
たいしたものじゃない。
ただ ほかのひとたちと ちがって
こんなに せがたかいからね。
だから なにかと
めじるしになりやすいって ね。
はなしあいで きまったんだ。
これだけ せがたかいと
ひとびとは なにか わたしに
たずねたくなるだろう?
ほんとうに だいじなときがきたら
わたしから この「ひみつ」を
ききだすという きまりに
なっていたんだよ。
|

| オソヘじょうと クマトラヒメ |
| オソヘのしろの ことも
はなしておこう。
このしまに かつて
オソヘの おうさまを ちゅうしんとした
おうこくが あったらしい。
しかし わたしたちが
「しろいふね」でやってきたときには
そのひとびとは いなかった。
いつかくる ドラゴンのめざめを
おそれて しまをでたということだった。
クマトラヒメは
「しろいふね」に のりこむまえに
おとうさんとおかあさんを
なくしてしまった あかちゃんだった。
このしまに きてから
マジプシーたちが そだててくれる
ということになって
オソヘじょうの おヒメさまという
やくわりに きまったのだよ。
ウェスとダスターの おやこが
ヒメの けらいだということは
みんなでつくった「ものがたり」だ。
|

| ポーキーという ちんにゅうしゃ |
| タツマイリむらの ゆくすえが
どうなるものなのか。
ほんとうのところは わからなかったが
それなりに うまくいっていた。
「しろいふね」でやってきた ひとびとは
すっかり あたらしいじんかくにも
なれてきていた。
たがいに なかよく
へいわに くらしていた と おもう。
すべてが くるいだしたのは
じかんと くうかんを こえて
ここに ころがりこんできた
ポーキーというやつの せいだった。
やつは どうやら
タイムトンネルという
じかんと くうかんを
じゆうに いききできるマシンを
あやつっていたらしい。
しかし
どのじかん どのくうかんからも
しめだされて
いまのじだいの このしまに
ころがりこんだらしいのだ。
わるいことに やつは
タイムトンネルを つかって
ほかのじだいの たくさんの ひとびとを
ここに つれてきている。
ブタマスクたちも そうだし
このニューポークシティにいるのも
ポーキーに つれてこられて
「せんのう」されている ひとたちだ。
ポーキーというやつは このしまを
じぶんの わがままほうだいできる
「おもちゃばこ」のように
おもっているらしい。
どうぶつたちは ぶきみに くみあわされ
キマイラに かえられていった。
イカズチタワーを つくらせたり
ぐんたいを へんせいしたりして
こどもっぽい どくさいしゃとして
すきほうだい していくようになった。
ポーキーが
「しろいふね」のひみつを
しってしまったのは
マジプシーのなかに
うらぎりものが いたからだった。
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| ドラゴンが めざめるとき |
| マジプシーのなかに ひとりだけいた
うらぎりものとは・・・。
まだ きみたちが あっていないはずの
7にんめのマジプシー ロクリア。
かれが ポーキーのなかまに
なってしまったことで
「しろいふねで きたひとたち」のことも
「ねむれるドラゴン」のひみつも
ポーキーが しるところと
なってしまった。
ポーキーは ドラゴンの ハリをぬき
めざめさせて
そのちからを
じぶんのために つかおうとかんがえた。
ドラゴンは だいちそのものの ちから。
ふういんのハリを ぬくものが
ドラゴンの あるじとなるという。
しかし ドラゴンのハリを ぬけるものは
ごくかぎられた にんげん。
ハリを まもりつづけてきた
マジプシーたちにも
ポーキーにも
そのちからは ないらしい。
なのに ハリは ぬかれはじめている。
ポーキーにあやつられていながら
ドラゴンのちからを
したがえさせられる
だれかが いたということだ。
・・・もう ポーキーの
わるふざけなどでは すまされない。
「せかい」は あらためて
てっていてきに
はかいされつくされ・・・
しんの すべてのさいごを
むかえることに なるだろう。
ポーキーにとって それは
さいこうの かいかんなのだろうが
そんなこと
ゆるすわけにはいかない。
さいごにのこった
わたしたち かずすくない
にんげんたちが
そんなことを ゆるして
いいはずがない。
リュカ。
きみは ドラゴンの
ふういんのハリをぬける
えらばれたにんげんらしい。
やみのドラゴンのハリは
きみの てでぬいて
きみの こころを
ドラゴンに うつしだしてくれ。
これは わたしの
ただいちどだけ
リーダーとしての めいれいと
させてくれ。
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